今週もアマチュア旋風が吹き荒れるのだろうか。

　国内女子ツアーのほけんの窓口レディースは16日、福岡県の福岡カンツリー倶楽部 和白コースを舞台に第1ラウンドの競技を終了。3月のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIで4位タイに入った18歳のアマチュア柏原明日架が5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークしてトーナメントをリードしている。

　この日インスタートの柏原は、序盤こそバーディとボギーが交互に来る苦しい展開を強いられたが、後半は一転ノーボギーのラウンドで2バーディを奪ってリーダーボードの最上段に立った。今季はこれがアクサレディスに次ぐ2戦目。柏原がいない間に国内ツアーでは、KKT杯バンテリンレディスオープンで勝みなみ（鹿児島高1年）が史上最年少優勝、翌週のサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントでは同年代のライバル森田遥（高松中央高3年）、堀琴音らアマチュア選手が優勝争いを繰り広げており、そのことも大きな刺激になった。

　昨年はアマチュアながら全英女子オープン出場、プロ転向が待たれる次世代のエースがこのまま今週の主役となる可能性は十分にある。

　柏原と並ぶ首位タイにツアー5勝目を狙う吉田弓美子、1打差の3位タイに福嶋浩子、全美貞（韓）、工藤遥加がつけている。4月22日の入籍後、なかなか思うような成績が残せていない（予選落ち、36位タイ、47位タイ）横峯さくらは、2バーディ、1ボギーと安定したゴルフで1アンダー71をマークして8位タイ。大会2日前の14日に夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏とグリーン周りのアプローチを入念にチェックした成果をさっそく発揮した。横峯と並ぶ8位タイには佐伯三貴、服部真夕、堀奈津佳、金田久美子。

　前週のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでまさかの予選落ちに泣いた昨季賞金女王の森田理香子は、1アンダーで迎えた13番パー4でダブルボギー、続く14番でもボギーを叩いて後退。それでも18番パー5で意地のバーディを奪って1オーバー73。上田桃子、木戸愛らと並ぶ33位タイと耐えた。

　一方、シーズン開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント以来2戦目の国内参戦となった上原彩子は2オーバー74のラウンドで、前週から引き続き日本ツアーに参戦中のフォン・シャンシャン（中）と並び50位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのO.サタヤ（タイ）は今季2勝の一ノ瀬優希らとともに3オーバー75の68位タイと出遅れている。