ビッグプライズの欧州ツアー最終戦が白熱!
2012年11月22日(木)午前10:48
104万1,429ユーロ(約1億1,000万円)という高額優勝賞金を奪い合う、欧州ツアー今季最終戦DPワールドツアー選手権 ドバイが現地時間22日にUAEのフメイラー・ゴルフ・エステイツで開幕する。
すでにレース・トゥ・ドバイと呼ばれる賞金王争いは2週前のバークレイズ・シンガポール・オープン終了時点でローリー・マキロイ(北アイルランド)の勝利で決着がついている。昨年のルーク・ドナルド(英)に続く欧米両ツアー同時賞金王という栄冠に輝いたマキロイ。それで脱力したわけでもないだろうが、連覇のかかった先週のUBS香港オープンでは予選落ちと実力を発揮できずに終わっている。そのため、このままシーズンを終えてはダブル賞金王、世界ランクNo.1の名がすたるとばかりに、最終戦には気合十分で乗り込んでくる。
「今年、賞金王になれたことは本当に誇りに思っている。2度惜しいところまで行ったけど、今年はタイトルを取ることができてすごくうれしい。素晴らしい1年だった。でもまだもう1試合残っている。最高の形でシーズンを終えるように頑張るよ。終わりよければすべてよしだ」と、力強く口にしたマキロイ。23歳にして世界の頂点に上り詰めた男が、もうひとつ大きな花火を上げてシーズンを終えることに全力を尽くす。
また、昨季史上初のダブル賞金王となったドナルドも好調だ。昨年と比較してしまうと、今季は目標としていたメジャータイトルも取れず比較的地味だったが、安定度は群を抜いている。先週の日本ツアー、ダンロップフェニックストーナメントでも5打差圧勝を飾り「(ダブル賞金王を獲得した年の後にあたる)今年が大変なのはわかっていた。でも、いい年だった。別々のツアーで3勝しているし、そのことを誇りに思っている」と胸を張る。
「僕たちはいつも、この試合に出たいと思っているし、昨年の素晴らしい思い出がある場所に戻ってこられてうれしい。また、最高の相手と戦い、それに勝とうとするチャンスがもらえてうれしいよ」と、静かな闘志を燃やしている。
前週までの賞金ランキング上位60位しか出場できないビッグイベントとあって、他の実力者たちも勢ぞろい。リー・ウェストウッド(英)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、ジャスティン・ローズ(英)、イアン・ポルター(英)、ピーター・ハンソン(スウェーデン)らが集結し、誰が有終の美を飾れるかを競い合う。