今田竜二が8年間守り続けた米男子ツアーの出場権を失った。

　同ツアー今季最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・ホスピタルズ・クラシックは現地時間11日、フロリダ州のマグノリアGCを舞台に最終ラウンドの競技を行ったが、16位タイでスタートした今田はショットが安定せず、上がり4ホールで3ボギー。この日まったくスコアを伸ばすことができず、通算8アンダー28位タイで大会を終えた。

　来季のシード権を得られるのは、今大会終了後の賞金ランキング125位以内の者だけ。ここに183位という厳しい状況で挑み、2日目を終えて2位タイと大逆転の可能性を残して週末を迎えた今田だったが、結局失速してしまい同ランク181位でシーズン終了。来季ツアーに出場するにはQTに行くしかなくなってしまった。

　優勝は通算16アンダーまでスコアを伸ばした28歳のルーキー、チャーリー・ベルジャン（米）。3週前にはQT行きを心配していた男が、2位タイのロバート・ギャリガス（米）、マット・エブリー（米）の2人に2打差をつけて見事に初優勝を手にし「最高だ！」と笑いが止まらなかった。

　サバイバルレースらしく悲喜こもごものドラマも繰り広げられた。

　賞金ランキング136位で今大会を向かえたティム・ヘロン（米）は、最終日に3アンダー69で回って通算11アンダー9位タイ。同ランク124位とギリギリの位置で来季の出場権を獲得した。また、天国と地獄を分ける同ランク125位と126位の獲得賞金差はわずかに1,809ドル（約14万円）だった。ツアー3勝のベテラン、ジェリー・ケリー（米）は9位タイと大健闘したが、9位タイに並ぶ選手が多すぎて賞金がわずかに足りず、キャリア初のシード落ちとなった。一方、同ランク123位で大会を迎えたケビン・チャペル（米）は、最終日に1オーバー73と崩れて通算7アンダー34位タイに終わったが、僅差で来季の出場権を獲得した。