全英オープンでまさかの予選落ちを喫したタイガー・ウッズ（米）が、2週間後に迫った全米プロに備えてビュイック・オープン（ミシガン州グランドブランク、ワーウィックヒルズG＆CC）で立て直しを図る。

　現地時間30日開幕の同大会は米ツアーの老舗トーナメント。だが、スポンサーのゼネラルモーターズ（GM）が破綻したことから、今年でビュイック・オープンとしては最後になる。タイガーは林でセパレートされ、好スコアをマークできる今大会を得意としており、過去2勝と相性は抜群。全米プロに向けて自信を取り戻す舞台としては絶好のトーナメントとなる。また、自身も9年間に渡ってGMとスポンサー契約を結んでいたこともあり、その恩返しの意味でも今大会で勝ちたいところだ。

　また、これまでワーウィックヒルズG＆CCで56ラウンドし、オーバーパーはたった1度だけで、イーブンパーより良いスコアの確率が98.21パーセントという驚異的な数字を誇るジム・フューリック（米）も参戦。たった1度のオーバーパーは97年の第3ラウンドと10年以上も前。07年まで7年連続トップ10入りも果たしているだけに、そろそろ優勝が欲しい。

　ディフェンディング・チャンピオンのケニー・ペリー（米）は家族の病気のケアのため、出場を断念した。だが、27日に第3ラウンドの途中からプレーオフまでの長丁場を戦い、カナディアン・オープンで初優勝を飾ったばかりのネイザン・グリーン（豪）が参戦。ジャスティン・レナード（米）、ジョン・デイリー（米）のメジャー優勝者達も顔を揃えて華やかに幕を開ける。