石川22位タイ! 松山はかみ合わず出遅れ
2013年8月9日(金)午前10:57
荒天による中断を挟むなど難しいコンディションの中、4人の日本勢が必死の戦いを繰り広げた。
米男子ツアー今季メジャー最終戦の第95回 全米プロゴルフ選手権は現地時間8日、ニューヨーク州のオークヒルCCを舞台に第1ラウンドの競技を行った。今季のマスターズ王者アダム・スコット(豪)が5アンダー65の好スコアで回り、ジム・フューリック(米)とともにトップを並走。リー・ウェストウッド(英)、デビッド・ハーン(カナダ)の2人が1打差の3位タイから追走する展開となっている。
そんな中、日本勢最高のプレーを披露したのは、来季のツアー出場権獲得に苦しんでいる石川遼だった。前週予選落ちを喫し、シード獲得に後のない石川は、この日もスタートホールの1番で3パットのボギーと嫌なムード。しかし5番でバーディで獲り返すと、そこからは地に足の着いたゴルフを展開する。7番で再びボギーを叩いたが、10番でイーブンに戻すと、16番ではおよそ2メートルのバーディチャンスにピタリ。荒天による中断を挟んだ再開後、しっかりそのパットを沈め、そのまま1アンダー69でホールアウト。トップタイに4打差の22位タイと好発進を切った。
一方、対照的に全米オープン10位タイ、全英オープン6位タイとメジャー大会で好成績を収めてきた松山英樹は大苦戦。10番からスタートすると13番パー5でバーディを先行させたが、グリーンの右手前に池が待ち受ける15番のティーショットを難しい下りが残るグリーン左に外し、ここでボギー。直後の16番で2.5メートルのバーディパットを決めて1アンダーに戻したものの、ここから苦しいプレーが続いた。17、18、1番と3連続ボギーを叩き、一気に後退。その後は何とかスコアカード通りのプレーで凌いだものの、結局2オーバー72の74位タイと出遅れた。
「悪い感じはしなかったけど、結果につながらなかった。ショットは良い感じだったのに、最後まで距離感が合わなかった」と唇をかんだ。それでも巻き返しに向けて闘志は十分。第2ラウンドも目が離せない。
また、2人のベテランも奮闘した。シニアPGA選手権優勝で今大会の出場権をつかみ、初めてレギュラーツアーのメジャー大会に乗り込んできた51歳の井戸木鴻樹は、2番から怒涛の4連続バーディを披露。大ギャラリーの喝采を浴びたが、後半一気に崩れて2オーバー72。シニアメジャーチャンピオンの実力の片鱗はのぞかせたものの、松山と同じ74位タイの初日となった。
昨季国内ツアー賞金王の藤田寛之は、3バーディ、1ボギーの2アンダーで迎えた15番パー3。ティーショットを左手前のラフに外し、2打目はグリーンをとらえながらそのまま池へ転がり落ち痛恨のトリプルボギー。1オーバー71で50位タイの初日となった。2日目はコンディション次第だが、いぶし銀の技で浮上を狙う。
≪全米プロゴルフ選手権放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/pgachamp2013/