全英オープン3勝のニック・ファルド（英）が今年の全英オープン（現地時間7月18?21日／スコットランド、ミュアフィールド）に出場することがわかった。

　1987年、90年、92年とたった6年間のうちに3回、全英優勝者だけが手にすることのできるクラレットジャグを抱いたファルド。他にもマスターズで3勝を挙げている実力者だが、ゴルフの聖地セントアンドリュース オールドCで行われた2010年の全英オープンを最後に試合に出場することはなくなった。現在はCBCテレビの解説者として活躍している。

　だが、今年の全英オープンは、1987年と1992年にファルドが優勝した時の舞台だったミュアフィールドとあって、再び勝負への闘志を燃やしているのだ。「長いこと（試合に出るために）戦ってきた。月曜日にジムで突然思いついたんだ。今後ミュアフィールドでプレーするチャンスはないだろう。『頑張れ！　もう一度、歩くんだ』と、自分に言い聞かせたんだ。いくつかいいロングアイアンが打てれば、何が起こるかは誰にもわからない。ショットを楽しむためにプレーするんだ」と、テレビ解説の時に口にしていたファルド。

「あと2か月ある。ゴルファーとしての準備を整えるよ」と、笑ったかつての世界ランクNo.1の戦いの行方に注目したい。