サバイバルレースがいよいよ白熱してきた。

　来季の出場権がかかる賞金ランキング125位以内を争う米男子ツアーのフォールシリーズ第2戦、フライズ・ドットコム・オープン第1ラウンド（現地時間11日／カリフォルニア州、コードベールGC）は、9アンダー62をマークしたニック・オハーン（豪）が単独首位に立ち、2位タイのニコラス・コルサーツ（ベルギー）、ジョナサン・ヴェガス（ベネズエラ）、デレク・アーンスト（米）の3人が3打差で追う展開となっている。オハーンの賞金ランキングは現在144位。背水の陣のここでツアー初優勝を飾って一気にシード権を手にしたいところだ。

　また、5アンダー66でプレーして5位タイにつけているゲーリー・ウッドランド（米）も同ランク143位と低迷中。さらに4アンダー67で回り10位タイにつける選手の中にも同ランク125位のジェフ・マガート（米）、同211位のギャレット・ウィリス（米）をはじめ、いずれも一獲千金が必要な選手がズラリと並ぶ。誰もが強烈なプレッシャーの中、残り3日間を戦い続けることになる。

　現在賞金ランク183位と追い詰められている今田竜二もまずまずのゴルフを見せた。2バーディー、1ボギーで回って1アンダー70の33位タイ。追い上げ次第では来年の出場権も見えてくるだけに大切な残り54ホールとなる。

　他の主な選手は、ライダーカップ米国チームの敗戦の将、デービス・ラブIII（米）が2アンダー69で23位タイ、ビジェイ・シン（フィジー）、ジャスティン・レナード（米）が今田と並ぶ33位タイ。今年の全英オープン王者アーニー・エルス（南ア）、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、アーロン・バデリー（豪）はイーブンパー71で50位タイと出遅れている。