サバイバルレースがヒートアップしている。

　来季の出場権がかかった賞金ランキング125位以内を目指す選手たちが必死で戦う米男子ツアー、フォールシリーズ第2戦のフライズ・ドットコム・オープンが現地時間11日、カリフォルニア州、コードベールGCを舞台に開幕。同シリーズ初戦のジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで予選落ちに終わり、現在賞金ランキング183位とさらに苦しい立場に追い込まれた今田竜二が必死でプレーする。

　2008年のAT＆Tクラシックで優勝経験がある今田だが、今季は25試合に出場して予選通過がわずかに9試合しかなく、トップ10入りとなると7月のトゥルー・サウスクラシック1つだけという不調ぶり。獲得賞金も18万9,343ドル（約1,500万円）しかないのでは仕方ないが、何とか来季の出場権だけは確保したいところだ。残されたチャンスは、今大会を含めてわずかに3つ。実力をしっかり発揮して、何とか大逆転を決めようと背水の陣で挑む。

　また、来季シード権の心配はないが、手応えを感じながら今ひとつ結果の出ていないビッグネームたちも参戦し、サバイバルレースに乱入する。全英オープンで復活のメジャー4勝目を飾りながら、その後はパッとしないアーニー・エルス（南ア）は、来季に向けてさらにしっかりした自信を取り戻そうとプレーする。かつての世界ランクNo.1、ビジェイ・シン（フィジー）も、ここのところ時折いいスコアが出て名前が挙がるが、72ホールもたないという印象を払拭し、かつて“フィジーの怪人”と呼ばれた貫禄を見せたいところだ。