生き残りをかけたサバイバルレース初戦、来季のシード権を模索する今田竜二は無念の予選落ちを喫した。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第1戦ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンは現地時間5日、ネバダ州のTPCサマリンを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日113位タイと大きく出遅れていた今田は巻き返しを誓った2日目、7バーディ、3ボギーの4アンダー67とまずまずのスコアをマークしたが初日の出遅れが響き、通算2アンダーでカットラインに2打及ばず決勝ラウンド進出を逃した。

　今季出場25試合目にして16回目の予選落ち。賞金ランクも現状の182位からさらに後退するのは必至の状況でいよいよ崖っぷちに追いつめられた感がある。残された試合は3つ。そこで同ランク上位125位以内に入らなければ2005年以来8年間守り続けてきたシードを手放すことになる。次週以降も今田の生き残りをかけた戦いは続く。

　一方、上位争いは優勝経験がない2人が引っ張る展開。2日連続『64』をマークしたルーキーのジョナス・ブリクスト（スウェーデン）と初日『62』と爆発したブレンドン・デ・ヨング（ジンバブエ）が通算14アンダーで首位の座を分け合い、通算13アンダー単独3位に初日のトーナメントリーダー、ライアン・ムーア（米）、通算11アンダー4位タイにティム・ヘロン（米）、ダニエル・サマーヘイズ（米）がつけている。

　またプレーオフシリーズのBMW選手権で単独8位に食い込むなど、復調の兆しを見せるビジェイ・シン（フィジー）が初日に続きこの日も5アンダー66の好スコアをマークし、通算10アンダーでジョン・デイリー（米）、ニック・ワトニー（米）らと並び6位タイの好位置をキープした。「このコースではミスは許されない。週末はスコアを伸ばし合う展開になりそうだから、1つたりとも落とせない」とシンは決意も新たに4年ぶりツアー通算35勝目を目指す。

　選手たちにとっては今大会を含めたフォールシリーズ4試合終了時点で賞金ランクトップ125以内に入らなければ来季のフル参戦権が遠ざかるため、最後まで気が抜けない真剣勝負が続きそうだ。