国内男子ツアーのキヤノンオープンが4日、神奈川県の戸塚カントリー倶楽部を舞台に開幕。節目のツアー通算10勝目を狙う池田勇太と初優勝を目指す佐藤祐樹が6アンダー66をマークして首位タイに立った。2年ぶりの勝利をつかみたい石川遼は5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、4位タイ発進と好スタートを切った。

　次週に開催される同ツアー今季公式戦第3戦、日本オープンゴルフ選手権競技（11?14日／沖縄県、那覇ゴルフ倶楽部）の前哨戦となる今大会。先月何度も2位（タイ含む）に入りながらタイトル獲得には手が届かず、是が非でも優勝をつかみたい池田はこの日、10番からスタートすると、出だし直後の11番、12番で連続バーディを奪い幸先の良い滑り出しを見せる。その後18番でもバーディを奪取し3アンダーで折り返した後半は、序盤の4ホールで3つのバーディを奪って6アンダー66でホールアウト。4連続バーディを決めた佐藤と共に首位の座をわけた。

　前週のコカ・コーラ東海クラシックで久しぶりにトップ10入りを果たし復調の兆しを見せる石川は、次週の大一番に向け弾みをつけるべく好発進を切った。前半こそ1バーディ、1ボギーのイーブンパーで回るも、後半に入ると一転し快調にスコアを伸ばす。2番、3番で連続バーディを奪うと、6番、9番でバーディを重ね4アンダー68。先日ザ・プレジデンツカップ（現地時間2013年10月3?6日／米オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC）の副主将に選出された丸山茂樹らと共に首位に2打差の4位タイにつけた。

　その他上位陣は、首位に1打差の単独3位に手嶋多一がつけ、石川、丸山と並ぶ4位タイに欧州ツアーを中心にプレーするジーブ・ミルカ・シン（インド）ら。さらに1打差の9位タイに近藤共弘、ジェイ・チョイ（米）ら6人が続き、2アンダー70の15位タイには前週プレーオフで惜しくも優勝を逃した片山晋呉、松村道央ら12人がつける展開。1アンダー71の27位タイには、ディフェンディング・チャンピオンの久保谷健一、谷口徹、金庚泰（韓）ら24人が名を連ね、首位から5打差以内に50人がひしめく混戦模様となっている。