丸山茂樹がアジア出身者として初めてザ・プレジデンツカップの副主将となることが決まった。

　米国 vs. 欧州の名誉をかけた戦いライダーカップは先週、欧州チームの劇的な勝利で幕を下ろしたが、ライダーカップの合間にやはり2年に1度行われる米国 vs. インターナショナルチーム（欧州を除く）の戦いがザ・プレジデンツカップだ。米オハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCを舞台に開催される来年の同大会（現地時間2013年10月3?6日）では、ニック・プライス（ジンバブエ）がインターナショナルチームの主将を務める。そのプライスが2日に発表した3人の副主将のうち1人が丸山だった。

　米男子ツアー3勝の丸山は1998年、2000年の2度、インターナショナルチームのメンバーとしてプレーした経験を持っている。特に初出場の98年は5戦5勝と圧倒的な強さを誇り、同カップ史上インターナショナルチーム唯一の勝利に大きく貢献している。

　元々、ライダーカップに出場できない豪州や南アフリカの選手たちを中心にしたインターナショナル勢が強くなったことで始まったザ・プレジデンツカップだが、近年はアジア勢の活躍が目立つ。2011年の前回大会では、石川遼、崔京周（韓）、Y・E・ヤン（韓）、金庚泰（韓）と4人のアジア勢がメンバー入りしている。

　そんな事情もありプライス主将は「丸山サンは出場したプレジデンツカップでいずれも大きな印象を残している。今回は（首脳陣に）アジア勢が必要だと思った。彼はいいアドバイスをくれるだろう」と大きな期待を持って丸山を指名。丸山も「ニック（プライス）から副主将にと言われたときにはすごく興奮したし、とても名誉なことだと思っている。プレジデンツカップは、僕の中で特別なもの。ミュアフィールド・ビレッジGCでニックとインターナショナルチームと共に戦い、2度目の優勝をすることをすでに楽しみにしている」と、笑顔でこれに応えている。

　丸山は日本人最多の米ツアー勝利数を持つだけなく、人懐っこさも持っており、後輩たちをまとめるのがうまいことでも知られている。それだけにチームのいい潤滑油となるに違いない。

　尚、インターナショナルチーム残り2人の副主将は、いずれもプライスと同じジンバブエ出身のマーク・マクナルティとトニー・ジョンストン。インターナショナルチームを受けて立つ米国チームは、フレッド・カプルス主将（米）がジェイ・ハース（米）を副主将として起用することをすでに発表しており、残りの副主将は後日発表する予定になっている。