今季メジャーツアー昇格を果たしたばかりの25歳が暫定ながら単独トップに躍り出た。

　米男子ツアー“第5のメジャー”、ザ・プレーヤーズ選手権は現地時間11日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に第3ラウンドの競技を行ったが、雷の影響で約2時間の中断を挟んで進行が遅れ、日没サスペンデッドが決定。最終組のタイガー・ウッズ（米）とセルヒオ・ガルシア（スペイン）がスコアを伸ばせずもたつく間に、スウェーデン勢が上位を独占する展開となった。

　暫定トップに躍り出たのはルーキーのデビッド・リングマース（スウェーデン）。中盤バーディを重ねて波に乗ると、16番パー5でイーグルを奪った後、TPCソーグラスの名物ホール17番パー3で絶妙のパットを沈めバーディ奪取に成功。最終18番は明日に持ち越しとなったが、17番までに4つスコアを伸ばし、通算12アンダーで前日の6位タイからリーダーボードの最上段へと浮上した。

　2打差の暫定2位タイに歴代チャンピオンのひとりで、リングマースの先輩ヘンリック・ステンソン（スウェーデン／16ホール終了時点）、ガルシア（14ホール終了時点）、タイガー（14ホール終了時点）が並び、通算9アンダー暫定5位タイに49歳のジェフ・マガート（米）、ケイシー・ウィッテンバーグ（米／17ホール終了時点）、ライアン・パーマー（米／16ホール終了時点）がつけている。

　トーナメントをリードしたリングマースは昨年下部ツアーで賞金ランク10位に入り、PGAツアー昇格を果たしばかり。デビュー2戦目のヒューマナ・チャレンジでプレーオフ進出を果たし、ブライアン・ゲイ（米）に敗れたものの2位タイに入り話題になった。しかしそれ以降良いところがなく、直近の5試合はすべて予選落ちとここのところ絶不調。だが強豪が集う最高の舞台で突然の復調。今大会で初出場の選手が優勝したことはまだなく、もし勝てば栄えある初出場初優勝第1号となるが、果たして最終日の戦いやいかに…？

　その他の注目選手は、世界ランク2位のローリー・マキロイ（北アイルランド）が通算5アンダー暫定18位タイ。マスターズ王者のアダム・スコット（豪）はスコアを3つ落とし、ディフェンディング・チャンピオンのマット・クーチャー（米）らと並び通算4アンダー暫定26位タイに後退している。