2年に1度の名誉をかけた欧米決戦の初日、優勢の米国チームに黄金コンビの誕生だ。

　現地時間28日、米イリノイ州のメダイナCCを舞台に開幕したライダーカップ。初日に最も輝きを放ったのはフィル・ミケルソンとキーガン・ブラッドリーのアメリカペアだった。

　ミケルソン＆ブラッドリー組は午前中のフォーサム（2人1組で1つのボールを交互に打つ）マッチで、世界ランク3位のルーク・ドナルド（英）＆セルヒオ・ガルシア（スペイン）組を4アンド3の大差で撃破すると、午後のフォーボール（2人のうち良い方のスコアを採用する）マッチでは世界ランク1位のローリー・マキロイ＆グラエム・マクドウェルの北アイルランドコンビを2アンド1で一蹴。2ポイントを獲得しチームに大きく貢献した。

　午後のフォーボールマッチ、引き分けでも勝ちのドーミーホールは池が手前に口を開ける難しい17番。しかしミケルソンは厄介なピンの位置をものともしないスーパ?ショットを放ちピンの真横2メートル弱にピタリ。その時点で欧州チームがギブアップし、2メートル弱のバーディパットを打つ前にミケルソン組の勝利が決まると、すでにホールアウトしたチームメイトや両選手の夫人が駆け寄り歓喜の抱擁。辺りには熱狂的な「U・S・A」の合唱がこだました。

「パートナーに恵まれて素晴らしい経験が出来た。彼（ブラッドリー）と一緒にプレーするのはもの凄く楽しい。情熱的なゴルフスタイルが素晴らしい。一緒だと興奮するし、メチャクチャ気分がノってくる」とミケルソンがパートナーを讃えれば、「フィル（ミケルソン）と一緒だと落ち着いてプレー出来る。信頼感も抜群だし、今日は人生で最も思い出深い日のひとつ」とブラッドリーも先輩に敬意を表した。

　抜群のチーム力でライダーカップのフォーサム競技で負けたことのないドナルド＆ガルシアコンビ（前回大会まで4勝無敗）を破ったのだから2人の勢いは相当なもの。“勝ちが計算できる”黄金コンビの誕生は、米国チーム主将のデービス・ラブIII（米）にとって2大会ぶりのカップ奪還に向け大きな弾みとなったようだ。

ライダーカップ放送予定
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