2年に1度、アメリカとヨーロッパが名誉をかけて激突するライダーカップが米国チームのホーム、イリノイ州のメダイナCCを舞台に現地時間28日開幕。初日は2人1組で1つのボールを交互に打つフォーサム4マッチと、2人のうち良い方のスコアを採用するフォーボール4マッチを行い、2大会ぶりのカップ奪還を狙う米国チームが5勝3敗と勝ち越し、ポイント5-3で欧州チームをリードした。

　午前中のフォーサムで2マッチずつ両チームが分け合い、ポイント2-2で迎えた午後のフォーボールマッチ。まずは今年のメジャーチャンピオンコンビ、ブッバ・ワトソン（米）＆ウェブ・シンプソン（米）組が序盤から猛烈な勢いでポール・ローリー（スコットランド）＆ピーター・ハンソン（スウェーデン）ペアを圧倒。8ホールで6アップを奪うなど終始マッチをリードし5アンド4で快勝すると、続くフィル・ミケルソン（米）＆キーガン・ブラッドリー（米）組が欧州チームのポイントゲッター、ローリー・マキロイ＆グラエム・マクドウェルの北アイルランドペアを2アンド1で下して2連勝とする。

　さらに今回主将推薦で出場を果たしたダスティン・ジョンソン（米）がマット・クーチャー（米）をパートナーに、ジャスティン・ローズ（英）＆マーティン・カイマー（独）組を3アンド2で下し、米国チームに午後だけで3ポイントが加算された。

　だが最終マッチで番狂わせが起きる。タイガー・ウッズ（米）＆スティーブ・ストリッカー（米）の強力ペアに、リー・ウェストウッド（英）＆ニコラス・コルサーツ（ベルギー）のフレッシュなコンビが挑み、前半はオープニングホールでのタイガーのバーディで米国チームがリードし4連勝への期待が高まった。

　ところが4番で、ライダーカップ初出場のコルサーツがバーディを奪い返しオールスクエアとすると、9番、10番でまたもコルサーツが連続バーディを奪いリードを広げタイガー組をじりじりと追いつめる。午前中ショットが乱れたタイガーも、午後のマッチでは尻上がりに調子を上げて先を行く欧州コンビを追い上げたが、勝負どころでコルサーツがクラッチパットを次々と決めて、欧州チームが貴重な3ポイント目を手にした。

　初日を終え地の利を生かした米国チームが2ポイントのリードを奪ったが、注目のタイガーは午前も午後もストリッカーとのコンビで連敗を喫し、チームに貢献することが出来ず肩を落とした。欧州チームとしてはタイガーのエンジンがかからないうちに巻き返し、アウェイで逆転の連覇を狙いたいところ。2日目もまた初日同様にフォーサム4マッチ、フォーボール4マッチを行い、最終日にシングルス12マッチを敢行。計28ポイント中14.5ポイント以上を奪ったチームが栄冠に輝く。果たして今後の展開やいかに…？

ライダーカップ放送予定
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