ローリー・マキロイ（北アイルランド）が、現世界ランクNo.1の実力を元No.1のタイガー・ウッズ（米）に見せつけるか。

　米男子ツアーのプレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権は現地時間6日にクルックド・スティックGC（インディアナ州）で開幕。同大会はフェデックスカップポイントランク70位までの選手だけが出場を許されるが、その中でも本命はメジャー2勝で先週のドイツ銀行選手権を制したマキロイだ。

「2011年にメジャーで優勝して、今年はもうひとつのメジャー（全米プロゴルフ選手権）でも勝つことができた。世界ランクNo.1にもまた戻れたし、大きな意味を持つ1年だ」としみじみと語るマキロイ。米ツアーのメンバー登録をしなかった昨季は、プレーオフシリーズには出場していない。欧州ツアー出場のために滞在していたホテルのテレビで観戦していた際、ドイツ銀行選手権でウェブ・シンプソン（米）が勝つのを見て、「自分も来年はあの戦いに加わりたい」と気持ちを強くして今季は米ツアーで戦っている。

　その甲斐あって、全米プロゴルフ選手権で自身メジャー2勝目。さらに先週は最終日に、3打差単独首位スタートのルイス・ウーストハウゼン（南ア）を猛追し、見事に逆転勝利を手にしている。

　絶好調で迎える今大会は、予選ラウンドでタイガー、ニック・ワトニー（米）と同組となり、フェデックスカップポイントランク1位のマキロイ、2位のワトニー、3位のタイガーが激突する。タイガーは先週、マキロイ、ウーストハウゼンには及ばなかったものの単独3位フィニッシュで好調はキープしている。今週も初日から激戦が繰り広げられるに違いない。

　一方、先週のドイツ銀行選手権では4月のマスターズ3位タイ以来のトップ5入りである4位タイに入ったフィル・ミケルソン（米）も、パットのグリップを変えて復調の気配を見せている。今季は序盤戦のAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマの1勝のみ。プレーオフシリーズで好結果を残し、良い形でシーズンを締めくくりたいところだろう。