ライダーカップ米国チームの戦士となるための最後の戦いが幕を開ける。

　米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権は現地時間31日、マサチューセッツ州のTPCボストンを舞台に開幕。同シリーズ初戦のザ・バークレイズでふるいにかけられたフェデックスカップポイントランク・トップ100の選手のみが出場を許された今大会は、次週の同シリーズ第3戦BMW選手権への出場がかかった同ランク70位以内を目指すサバイバルレースだ。

　それと同時に、大会終了後の9月4日に発表される2年に1度の欧米決戦ライダーカップ（現地時間9月28?30日／米イリノイ州、メディナーCC）の最後の4人の戦士となるために、自分をアピールする大切な舞台にもなるとあって気合いの入ったプレーが見られるにちがいない。

　もっとも注目されるのが、先週優勝して勢いに乗るニック・ワトニー（米）だ。昨季2勝の実力者だが、今季はずっと勝てずに苦しんでいた。そのため実力でライダーカップのメンバーとなることはできなかったが、残る4枚の主将推薦の候補者に急に名乗りを上げた。

　ワトニーが一気にこのまま突き進み、デービス・ラブIII主将（米）の心を揺さぶるのか、それともジム・フューリック（米）、ダスティン・ジョンソン（米）、リッキー・ファウラー（米）、ハンター・メイハン（米）、スティーブ・ストリッカー（米）ら有力候補といわれた面々が気を吐くのか。選択を迫られ、うれしい悲鳴を上げながら見守るラブIII主将でなくても、興味は尽きない。

　そのワトニーは、予選ラウンドでタイガー・ウッズ（米）、ブラント・スネデカー（米）と同組で回る。フェデックスカップポイントランク首位でレギュラーシーズンを終えたタイガーに対し、前週の優勝でワトニーが同ランクトップに躍り出ており、前週単独2位のスネデカーは現在同ランク2位。タイガーは同3位につけ、トップ3のプレーはいろいろな意味で注目を集めそうだ。

　また、今大会開催のTPCボストンを含めプレーオフシリーズ4試合の舞台は、いずれも飛ばし屋有利と呼ばれている。それだけにツアー屈指のティーショット飛距離を誇るジョンソン、ブッバ・ワトソン（米）、カール・ペターソン（スウェーデン）が一緒に回るのも面白い。

　その他、世界ランクNo.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）、同2位のルーク・ドナルド（英）、フィル・ミケルソン（米）、アーニー・エルス（南ア）らも出場し、激戦を繰り広げる。

ライダーカップ放送予定
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