S.ガルシア2週連続Vならず… N.ワトニー逆転で今季初優勝!
2012年8月27日(月)午前8:54
全米オープンの舞台にもなった難コース、ベスページ・ステートパーク(ニューヨーク州)で開催された米男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦、ザ・バークレイズ最終ラウンド(現地時間26日)。最後に笑ったのは2打差の単独2位からスタートし逆転に成功したニック・ワトニー(米)だった。
2週連続優勝を狙い3日目を終え単独トップに立ったセルヒオ・ガルシア(スペイン)が中盤以降スコアを落とす中、ワトニーは6バーディ、4ボギーとやや出入りの激しいゴルフながら2アンダー69をマークし通算10アンダーで逆転Vを達成。今季はトップ10入りが少なく本人も「長くて苦しいシーズンだった」と振り返るが、「長くて苦しい最終ラウンド」の最終ホールはきっちりバーディで締めくくり、派手なガッツポーズで珍しく感情を爆発させると「信じられない気分。これ以上の興奮はない!」と声を上ずらせた。
一方、単独首位からスタートしながら1バーディ、5ボギーの不本意な内容で4オーバー75を叩き、2位にも入れず、この日3アンダー68の好スコアをマークしたダスティン・ジョンソン(米)と並び通算アンダー3位タイに終わったガルシアは「もう少し上手くやれたら良かったのに…」と肩を落とした。ニューヨークのファンたちがいっせいにワトニー応援に回り、ガルシアにとってはアウェイ状態の中でのプレー。「勝てなかったけれど先週(4年ぶりに)優勝して、今週もまた優勝争い出来たのだからよしとしなければ」と最後は気持ちを切り替え前を向いた。
その他、最終18番で気迫のバーディを奪ったブラント・スネデカー(米)が通算7アンダー単独2位。通算5アンダー5位タイにリー・ウェストウッド(英)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)らが食い込んだ。
フェデックスカップポイントランク1位で今大会に挑んだタイガー・ウッズ(米)は腰痛の影響もあり、スコアを伸ばしたかったサンデーバックナインに1ダブルボギー、3ボギーを叩く乱調で5オーバー76。同じく5つスコアを落としたフィル・ミケルソン(米)らと並び通算1オーバー38位タイに甘んじ、フェデックスカップポイントランクは3位に後退。ちなみに勝ったワトニーが同ランク1位に浮上している。