タイガー・ウッズ（米）対ローリー・マキロイ（北アイルランド）の直接対決が、米男子ツアーのザ・バークレイズ（現地時間23?26日）で実現する。舞台は2009年に全米オープンが行われたニューヨーク州、ベスページ・ステートパーク。同ツアーレギュラーシーズンのフェデックスカップポイントランク125位までの者だけが出場を許されたプレーオフシリーズ第1戦だ。

　マスターズ優勝経験のあるザック・ジョンソン（米）を交えての対決は、それぞれに思惑を抱えている。今季はすでに3勝を挙げ、復活を遂げたと言っても過言ではないタイガーだが、メジャーではとうとう勝てずじまい。フェデックスカップポイントランクでは1位だが、ライバルたちに自分の強さを改めて思い知らせる必要がある。その相手として、かつては自分の定位置だった世界ランクNo.1の座に君臨するマキロイが筆頭に挙げられる。また、2009年全米オープンでは、初日に「74」を叩いて80位タイ発進と出遅れ、2日目以降追い上げるも優勝には届かずという苦い思い出があり、コースへのリベンジの気持ちも強いだけに執念を燃やして戦いに挑む。

　マキロイのほうは、2週前の全米プロゴルフ選手権でメジャー2勝目を飾り、自信を深めている。サスペンデッド続きだった全米プロは日曜日の朝、第3ラウンドを終えた後、ホテルに帰って昼寝。「これから（最終ラウンドを）プレーすることがわかっているか？」と父親に起こされるまで眠り込み、起きた時には「自分がどこにいるのかわかっていなかった」というほどだったという。もちろん疲労もあったが、肝の据わったエピソードでもあり、その落ち着きぶりで大先輩であり目標だったタイガーを直接対決で叩きのめそうとしている。

　実力者ばかりが揃う大会だけに、注目の組み合わせは多いが、違った意味で目が離せないのが、ギリギリで今大会に臨んでいる3人の組だ。ブー・ウィークリー（米／フェデックスカップポイントランク123位）、ヒース・スローカム（米／同124位）、ジェイソン・ボーン（米／同125位）。今大会終了後の同ランク100位までの選手だけが、プレーオフシリーズ第2戦のドイツ銀行選手権（31日?9月3日／マサチューセッツ州、TPCボストン）に進めるとあって、揃って背水の陣でプレーする。

　尚、日本勢は出場しない。