現在開催中の米男子ツアー、レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権（ノースカロライナ州、セッジフィールドCC）の見どころは優勝争いだけではない。今大会終了時点でフェデックスカップポイントランキング上位125名のみがプレーオフシリーズ第1戦のザ・バークレイズ（現地時間23?26日／ニューヨーク州、ベスページ・ステートパーク）に進出できるとあって、ボーダーラインの選手たちが熾烈な戦いを繰り広げているのだ。

　注目は全米プロゴルフ選手権歴代チャンピオンでもあるY・E・ヤン（韓）。今季はここまで19試合に出場しているがベスト10入りはなく、現在フェデックスカップポイントランク129位と崖っぷちに立たされている。ウィンダム選手権では3日目を終えて通算5アンダー41位タイにつけており、最終日さらに上位に進出すれば滑り込みで125位以内を確定させることが出来そう。プレーオフシリーズ出場を逃すとその後に行われるフォールシリーズでシード権を巡る争いに身を投じなければならないヤンが、ラストチャンスを活かすことが出来るか最終日の見どころのひとつだ。

　また2009年に滑り込みでプレーオフシリーズ進出を決め、初戦のザ・バークレイズで劇的な優勝を飾ったヒース・スローカム（米）もラストチャンスに賭けるひとり。大会前のポイントランクは128位だが、ウィンダム選手権3日目を終え通算8アンダー22位タイ。このままの順位を守り切れば同ランク122位に浮上し、ザ・バークレイズ出場のチャンスを得ることに。スローカムにとって最終日は特別な意味を持つ1日になりそうだ。

　ちなみに、ビッグネームの中ではレティーフ・グーセン（南ア）、スチュワート・シンク（米）、ゲーリー・ウッドランド（米）、クリス・ディマルコ（米）らがすでにプレーオフシリーズ進出を逃している。