D.ハウエル、プレーオフでP.ユーライン下し7年ぶり勝利の美酒!
2013年9月30日(月)午前11:21
地獄を見た男がゴルフの聖地で復活優勝を飾った。
スコットランドのセントアンドリュース オールドCを含む3コースでプロアマ形式による予選ラウンドを行った欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は現地時間29日、決勝ラウンドに進出したプロがメインコースのセントアンドリュース オールドCで最終ラウンドの競技を終了。2位タイからスタートし5アンダー67のチャージを見せたデビッド・ハウエル(英)と、単独トップで最終日を迎えたピーター・ユーライン(米)が通算23アンダーで並び、プレーオフにもつれ込んだ結果、サドンデス2ホール目で2.5メートルのバーディパットを沈めたハウエルが7年ぶりツアー通算5勝目を挙げた。
過去プレーオフでは0勝4敗と分の悪かったハウエルだが、今回は違った。売り出し中で勢いのあるユーライン相手に最後はきっちりバーディを決めて特大のトロフィを掲げ復活をアピールした。
「太陽が輝いて大勢のギャラリーが見に来てくれて、こんなに素晴らしいことはない」と満面の笑みで喜びを表現したハウエル。2006年に同ツアーのBMW選手権を制した直後、世界ランク9位まで上り詰めながら、その後ケガに苦しみ昨年は世界ランクトップ500圏外まで落ち込んだ。しかし「周りの人に支えられながら」復活の道を歩み、今回の優勝で世界ランクもトップ100に返り咲くことに。
「セントアンドリュースで行われた全英オープンに出場したことはないけれど、こうして歴史ある舞台で復活出来るなんて、言葉にならないくらい嬉しい」と喜びを表現した。
プライベートでも嬉しいニュースがある。妻エミリーさんが12月に双子の出産を予定しているのだ。2人の間にはすでに18か月の愛息子フレディ君がいるが、年末に新たな家族が増えるのを38歳のハウエルは心待ちにしている。
一方のユーラインは敗れたものの単独2位に入って賞金ランク10位に浮上。この貴重な体験を今後に活かしたい。
その他上位陣は通算22アンダー3位タイに22歳のトム・ルイス(英)とシェーン・ロウリー(アイルランド)が入り、通算21アンダー単独5位にトミー・フリートウッド(英)。この日7アンダー65と爆発したクリス・ウッド(英)がチャール・シュワーツェル(南ア)、マーティン・カイマー(独)らと並び通算19アンダーで7位タイに食い込んだが、前日2位タイに浮上し逆転Vが期待されたアーニー・エルス(南ア)はスコアを1つ落とし、通算17アンダー17位タイに終わっている。