R.マキロイ、メジャー2勝目は8打差の記録的圧勝!
2012年8月13日(月)午前9:28
23歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)がジャック・ニクラウス(米)の持つ大会最多ストローク差V記録を塗り替え、他を寄せつけない圧倒的なゴルフでメジャー通算2勝目を飾った。
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第94回全米プロゴルフ選手権はサウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾートを舞台に現地時間12日、雷の影響でサスペンデッドとなった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を終了。第3ラウンドを終え単独トップに躍り出たマキロイが、最終ラウンドもノーボギーの6アンダー66と爆発。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、ニクラウスの7打差を超える大会史上最多ストローク差(8打差)記録をマークし、逃げ切って昨年の全米オープンに続くメジャー2勝目を達成した。
圧巻の“マキロイ劇場”だった。最終ラウンドの2番でいきなりティーショットを左に曲げ林の奥のベアグランドに打ち込むピンチを迎えたが、完璧な第2打でグリーンをとらえピンチをチャンスに変えるバーディを奪うと、そこからはやること成すことすべて上手く行く危なげないゴルフ。3メートル前後のパットを次々と沈め、あっという間に後続を引き離すと、最終18番でもラインを読み切り距離の長いバーディパットを捩じ込んで満面の笑みでガッツポーズ。ギャラリーの大歓声に包まれたマキロイは至福の表情でキャディと抱き合い喜びを噛み締めた。なお、この優勝で大会前世界ランク3位だったマキロイは王座に返り咲くことが決まっている。
ポストタイガーの旗手と呼ばれて久しいマキロイだが、本人は常々「強いタイガーと戦って勝ちたい」と語っていた。そのタイガー・ウッズ(米)は第3ラウンドを終え6位タイにつけ、「まだ十分逆転可能」と優勝を目指したが最終ラウンドは2バーディ、2ボギーのイーブンパー72と期待外れの結果に終わり、マキロイに遅れること11打差の11位タイに甘んじた。
マキロイに8打差の単独2位にデビッド・リン(英)、通算4アンダー3位タイにジャスティン・ローズ(英)、イアン・ポルター(英)、カール・ペターソン(スウェーデン)の欧州勢の他、最終ラウンドで4アンダー68をマークしたキーガン・ブラッドリー(米)が食い込んだ。
全英オープン惜敗の雪辱を期したアダム・スコット(豪)はタイガーと同じ11位タイに終わり、久々に上位争いを演じたジョン・デイリー(米)はパドレイ・ハリントン(アイルランド)らと並び通算1アンダー18位タイで終戦した。
日本勢は石川遼が通算7オーバー59位タイ。谷口徹は通算11オーバー68位タイに沈み、藤田寛之は予選で姿を消している。