P.ミケルソン、メジャー5勝目射程圏内…!?
2012年8月11日(土)午前10:33
強風に各選手がスコアメイクに苦しんだ大会2日目。初日大きく出遅れていたフィル・ミケルソン(米)が、メジャー5勝目を射程圏内にとらえる位置まで順位を上げた。
現地時間10日に行われた米男子ツアーの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権(サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート)第2ラウンドは、1人がホールアウト出来ずに日没サスペンデッドが決定した。この日66位タイからスタートしたミケルソンは出だし10番、11番の2連続バーディでペースをつかみ、午前組では3人しかいなかったアンダーパー(1アンダー71)をマーク。通算イーブンパーまでスコアを戻し首位グループに4打差の暫定11位タイに浮上した。
「4打差なら十分挽回は可能。週末は面白いことになりそうだね」と逆転Vに意欲を見せた元祖・天才レフティ。2日間36ホールでパーオンしたのは半分以下の13ホールとショットには不安を残したが「パターが凄く良かった。尻上がりに調子が上がっている」とグリーン上での健闘が目立ち2度目の全米プロ優勝も狙える位置をがっちりとキープ。
「このコースの難しさは風が吹くと、多くのホールで左右からの強烈な横風にさらされること。それにグリーン周りが厄介なので転がしが通用しない。空中戦でグリーンを攻めなければならないのが難しい」と奇才ピート・ダイ設計のタフなコースの印象を語ったミケルソン。
それでも「良いところは、良いショットにご褒美があること。裏を返せばミスには手痛いペナルティが待っている。フェアウェイをキープしてグリーンにきちんと乗せていけばチャンスはある。こういうコースが自分は好きだ」と相性の良さを強調した。
上位には永遠のライバル、タイガー・ウッズ(米)や一時代をともに築いたビジェイ・シン(フィジー)らベテラン勢が揃っている。ライバルの動向に目を配りつつ、ミケルソンが週末のチャージを胸に誓った。