P.ミケルソン奪首! R.マキロイ5位タイ、石川は滑り込みセーフ
2013年5月4日(土)午前9:29
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フィル・ミケルソン(米)が混戦を抜出し単独トップに躍り出た。
米男子ツアーのウェルズファーゴ選手権は現地時間3日、ノースカロライナ州、クエールハローCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。天候不順の影響でグリーンコンディションが悪化、各選手がグリーン上で苦戦する中、ミケルソンは3メートル以内のパットを100パーセントの確率で沈めて5アンダー67をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、初日の8位タイから一気に単独首位に浮上した。
2打差の2位タイにミケルソンと同組で回ったニック・ワトニー(米)、スコット・ガーディナー(豪)、ジョージ・マクニール(米)が並び、今季初Vを狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)は通算6アンダーでリー・ウェストウッド(英)、ロッド・パンプリング(豪)らと並び5位タイの好位置をキープした。
「確かにグリーンは遅い。ラインを薄めに読んでしっかり打たないと届かない。今のところ読みとストロークの強さが合っている。ただグリーンは別としてこのコースはメジャーに匹敵するくらい戦略性が高く、自分にとっては大きな意味を持つ大会。ここで結果を出すことが大事」とミケルソンは、次週に迫った米男子ツアーの“準メジャー”ザ・プレーヤーズ選手権(現地時間5月9?12日/フロリダ州、TPCソーグラス)を見据えた発言を行った。
一方、マキロイはこの日午前7時半からの早朝のスタート。出だしの10番でいきなりバーディチャンスから3パットのボギーを叩き「あれで目が覚めた」と苦笑い。前半は好調なショットにパットが噛み合ず我慢のゴルフを強いられたが、後半3バーディを奪って1アンダー71にスコアをまとめると「ショットが良かったのでチャンスは多かったが、昨日のようにパットが決まらなかった。明日はショットとパットが噛み合えば…」と逆転Vに意欲を見せた。
グリーンの状態は、この日4アンダー68をマークし13位タイ(通算4アンダー)に浮上したセルヒオ・ガルシア(スペイン)が途中スパイクマークを避けるため、グリーン上でパターではなくウェッジを使った場面もあったほど荒れている。ディフェンディング・チャンピオンのリッキー・ファウラー(米)もパットが全く決まらず2日連続『72』で47位タイに低迷中だ。
また、日本勢唯一出場の石川遼は「良いアプローチを打っても、2?3メートル届いていない」とウェットで遅いグリーンに苦戦し2バーディ、3ボギーの1オーバー73。通算2オーバーでホールアウトした時点ではカットラインに届いていなかったが、後続の選手たちがスコアを落としたため、滑り込み(69位タイ)で予選をクリア。それでも本人は「あまり内容は良くなかった。修正したいところが沢山ある」と反省を口にし、決勝ラウンドに向け課題に取り組んでいた。