不調が続いていた今田竜二にようやく明るい兆し。全英オープンと同週開催の米男子ツアー、トゥルー・サウスクラシック（ミシシッピ州、アナンデールGC）でシーズン初のベスト10入りを果たした。

　荒天のため初日から進行が遅れていた同大会は現地時間22日、サスペンデッドとなっていた第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を行い、通算24アンダーまでスコアを伸ばした27歳のスコット・スターリングス（米）が逃げ切りVを達成。1年ぶりのツアー通算2勝目を飾った。

　第3ラウンドを終え10位タイの好位置につけていた今田は、最終ラウンドのスターティングホール（1番パー4）でバーディ、7番までに3つスコアを伸ばしさらなる上位進出の気配を見せた。しかし8番でボギー、続く9番でダブルボギーの大誤算。前半をイーブンパーで折り返しそのまま後退するかに思われた。

　だが、今週は頼みのパッティングが冴え後半3つのバーディを奪い返して再浮上。結局最終ラウンドは3アンダー69とやや物足りないスコアながら通算15アンダーとし、ディフェンディング・チャンピオンのクリス・カーク（米）らと並び10位タイに食い込んだ。予選落ち13回を数えるなど苦しみ抜いた今季、ようやくトンネルの向こうに灯りが見えた今田。このトップ10入りをきっかけに、最後まで諦めずシード獲りに邁進して欲しいものだ。

　その他、通算22アンダー単独2位にジェイソン・ボーン（米）、通算20アンダー単独3位にビリー・ホースヘル（米）が入り、期待の22歳バド・コーリー（米）が最終ラウンドに6アンダー66のチャージで通算19アンダー単独4位に食い込んでいる。