英国ロイヤルリザム＆セントアンズGCを舞台に開催されている全英オープンは現地時間20日、第2ラウンドの競技を行い、メジャー2勝目を目指す本命のひとりマキロイは5オーバー75を叩き通算2オーバーで初日の6位タイからリーダーボードを急降下した。期待とは裏腹に早々と優勝争いから脱落した格好だが、そんなマキロイがコース外でちょっとした話題を提供している。

　実は大会初日、15番でマキロイが放ったティーショットがギャラリーの頭部を直撃するアクシデントが起きていた。打球事故の当事者となったのは16歳のジェイソン・ブルー君。彼は友達と近所の公園でキャンプをしながら全英オープンを観戦していたところ災難に遭遇した。

　打球はブルー君の頭部を直撃した後、OB杭の向こうに消え、そのホールでマキロイは痛恨のダブルボギー。もちろんその場でブルー君に謝罪し手袋にサインをして手渡しているが、「あんな事故があったのに、彼をテントに寝かせるわけにはいかない」と自らホテルの部屋をアレンジし少年に提供したのだ。

「宿泊場所の他、本人のポケットマネーで彼と友人のために食事も招待したそうです」というのはマキロイのマネージャー、コナー・リッジ氏。当のマキロイは「一番重要なのは彼（少年）が無事だったという事実。もしもっと深刻な事態に陥っていたら僕の精神状態はボロボロになっていただろうからね」と大事に至らずホッと胸をなで下ろしている。

　アクシデントを自分の流儀で乗り越えた若手の星マキロイ。週末は気持ちを切り替え上位を脅かす快進撃を見せて欲しいものだ。