ルーキー藤本佳則が、初出場の全英オープン（現地時間19?22日／英国、ロイヤルリザム＆セントアンズGC）で大暴れを目論んでいる。

　身長165センチと国内男子ツアーでも小柄な藤本だが、大型選手の多い外国勢の中でも物怖じすることはない。大会2日前には、小田孔明と一緒にボ・バン・ペルト（米）らに混じって練習ラウンドをこなし、しっかりとコースを頭に刻みつけた。

　細く、釣りあがり気味の目がそっくりな“ビリケン”は、「バンカーの位置だけは覚えてきた」と、206個のバンカーが待ち受けるコースをしっかりとチェック。予選ラウンドでは、マスターズ王者のブッバ・ワトソン（米）、メジャー初タイトルを狙うリー・ウェストウッド（英）の大物2人と回ることが決まっているが、「世界トップ10に入る人と回れるなんて最高ですよね」と、興奮はあってもビビることはない。

　日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsでのツアー初優勝を支えた、ベテランキャディの前村直昭氏やトレーナーとともに、一軒家を拠点として借りて挑む初メジャー。「調子はすごくよい。どこまでできるか楽しみ」とあくまでも笑顔で、22歳のルーキーは初めての大舞台に物怖じせず全力でプレーする。