宮里藍の米女子ツアー2年目のシーズンが終了した。

　同ツアー今季最終戦、ADT選手権（フロリダ州ウェストパームビーチ、トランプ・インターナショナルGC）は現地時間の17日、2日間の激闘を勝ち残った16名による第3ラウンドを行った。2年連続今大会出場の宮里は、前日プレーオフの末に第3ラウンド進出を決め、「ティーグラウンドに立ったとき、いいフィーリングがわいてきた」と復調を口にした。だが、スコアが振り出しに戻され、イチからのスタートとなったこの日、終盤につまずいてベスト8入りを逃した。

　同じくプレーオフで勝ち残ったナタリー・ガルビス（米）と同組でのラウンド。宮里は前半快調にスコアを伸ばした。12番終了時点で4バーディ、1ボギーの3アンダーとし上位争いをする勢いだったが、13番、14番で連続ボギー。17番パー3では痛恨のダブルボギーを叩き、上がり6ホールでスコアを5つ落とし2オーバー74止まり。1アンダー71のボーダーラインに3打及ばず戦線脱落し、優勝賞金100万ドル（約1億1,000万円）への挑戦権を失った。

　対するガルビスは12番終了時点でイーブンパー。13番のボギーで1オーバーとしたが、そこから3つバーディを奪い返し、2アンダー70の5位タイでベスト8進出を決めた。プレッシャーがかかる終盤の戦い方が2人の明暗を分けたことになる。

　今大会は第2ラウンド終了時点で上位16名が第3ラウンドに勝ち残り、第3ラウンドはスコアをリセットしてストロークプレーを行い、上位8人が最終ラウンドに進出。最終ラウンドでは賞金100万ドルを賭けて8名が再びイチからのスタートを切り、その日ベストスコアをマークした選手が栄冠に輝くサバイバルレース。

　3日目トップタイ通過したのは6アンダー66をマークしたロレーナ・オチョア（メキシコ）とポーラ・クリーマー（米）の2人。その他、カリー・ウェブ（豪）、クリスティー・カー（米）、ガルビス、サラ・リー（韓）に加え、プレーオフで勝ち残ったクリスティーナ・キム（米）と金美賢（韓）がそれぞれ上位8名に食い込んだ。

「良いショットを打って、パットを決めて、良いゴルフをする。毎日同じことを繰り返すだけ。今日は明日のためのウォーミングアップだと思ってプレーしました。いい兆候がたくさんあるから明日が楽しみ」とクリーマーが言えば、「第1ラウンド、第2ラウンドはエネルギーを温存して、第3ラウンド以降に良いスコアをとっておいた」とオチョア。100万ドルを巡る熱き戦いの結末に注目だ。