米男子ツアーのトラベラーズ選手権（コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ）は現地時間24日、最終ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの8アンダー62をマークしたマーク・リーシュマン（豪）が通算14アンダーまでスコアを伸ばし、前日の19位タイから大逆転で悲願のツアー初優勝を達成した。

　通算14アンダーでホールアウトしたとき、リーシュマンは勝ちを諦めていた。後続にはまだ多くの選手が残っている。「逆転されるに違いない」。ジリジリとした思いで待ち続けた彼に朗報がもたらされたのは2時間後のことだった。

　一時通算16アンダーまでスコアを伸ばし、リーシュマンに2打差をつけトーナメントをリードしていたチャーリー・ホフマン（米）が、17番のティーショットを池に打ち込みダブルボギーを叩く痛恨のミス。意気消沈したホフマンは最終18番でもグリーンサイドのバンカーにつかまり、スコアを1つ落として通算13アンダーでホールアウト。その後もリーシュマンに追いつく選手は現れず嬉しいツアー初優勝が転がり込んだ。

「ドキドキして待つ必要はないと思っていたんだ。絶対に逆転されると思っていたからね。これまでもそうだったように、1打か2打、足りないだろうと思っていた。ただ今日はボギーになりそうなところを上手く切り抜けられた。62をマーク出来ただけで満足だった」とリーシュマン。今大会は初優勝が多いことで知られているが、リーシュマンはここ7年で5人目の初優勝者に輝いた。

　また最終日はマスターズチャンピオンのブッバ・ワトソン（米）がノーボギーの5アンダー65をマークし上位にプレッシャーをかけた。結局1打足りず通算13アンダーとしてホフマンと並び2位タイに終わったが、決勝ラウンドは2日連続「65」。集まったギャラリーに存在感を見せつけた格好だ。

　さらに通算12アンダー4位タイに前日首位タイのブライアン・デービス（英）の他、ティム・クラーク（南ア）、ジョン・ロリンズ（米）、ローランド・サッチャー（米）の4人が入っている。

　ディフェンディング・チャンピオンのフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）は通算11アンダーでマット・クーチャー（米）らと並び8位タイで終戦。全米オープンに続く2週連続優勝を狙ったウェブ・シンプソン（米）は最終日にスコアを1つ落とし、通算6アンダー29位タイに終わっている。

　尚、今田竜二、石川遼は決勝ラウンド進出を逃している。