海外男子
2度目の全米オープンに笑顔を見せたC.マーティン
2012年6月19日(火)午前10:57
ケイシー・マーティン(米)が2度目の全米オープンをさわやかな笑顔で終えた。
第112回全米オープンは激戦の末、ウェブ・シンプソン(米)の優勝で幕を閉じたが、右足に先天性障害(クリッペル・トレノニー・ウェーバー症候群)を抱えながらも最終予選を突破して14年ぶりに大一番への切符を手にしたマーティンにも注目が集まった。
前回出場した際は、カート使用の是非が物議をかもしたが、今回はすんなりとそれが許された。大会の2日前には、スタンフォード大時代のチームメイトであるタイガー・ウッズ(米)と練習ラウンドを楽しむなどしてリラックスし本戦に挑んだ。
1998年に出場したときも同じオリンピックC(カリフォルニア州)が舞台とあって、大ギャラリーの声援の中、第1ラウンドは4オーバー74。第2ラウンドで巻き返しを図ったが5オーバー75に終わり、石川遼らと並ぶ通算9オーバー73位タイ。予選通過には1打及ばなかった。
それでもスーパーショットを何発か披露。ミスショットももちろんあったが、最後は大喝采に応えてのホールアウトとなった。
カート使用について米男子ツアーと裁判まで繰り広げてプレーした経験もあるプロゴルファーだが、現在は地元オレゴン大ゴルフ部のコーチとして後進の育成に専念している。そんな中でも自らの実力を示した戦いを終え「スペシャルウイークだった」と、感慨深げにコースを去った。