K.ブラッドリー、父の日に最高のプレゼント
2012年6月18日(月)午前11:28
優勝争いに絡んだわけではない。むしろ順位は後ろから数えた方が早い。だが奇しくも父の日と重なった最終日、最高の幸せを共有したのがキーガン・ブラッドリー(米)親子だった。
現地時間17日に行われた今季メジャー第2戦、全米オープン最終ラウンド(カリフォルニア州オリンピックC)で、ブラッドリーが父・マークさんに特別なプレゼントを贈った。最終18番でブラッドリーはマークさんに自らのバッグを担ぐ権利を与えたのだ。あいにく18番はボギー。それでも最高峰のメジャーで息子のキャディをする栄誉を得た父は「人生最良の瞬間」と喜びをあらわにした。
「本当に素晴らしい経験だった。息子と並んでフェアウェイを歩くなんてプロゴルファー冥利に尽きる。全米オープンの最終ホールを愛する息子とともに戦うなんて、本当に夢のようだ」とマークさんは興奮を隠せなかった。
全米プロゴルフ選手権チャンピオンのブラッドリーも「生涯忘れられない素晴らしい思い出になった」と感無量の様子。ただ予選ラウンドは我慢を続けたが、決勝ラウンドでスコアを落とし、この日も7オーバー77の大崩れ。通算18オーバー68位タイと不本意な成績に終わり「出来ればもう少しよいゴルフが出来たら良かったんだけれど…。でも本当に良い経験だった。この経験を活かして今後のメジャーに活かしたい」と反省の弁を口にした。
この日ブラッドリーと同組で回ったマイケル・アレン(米)は「2人の姿を見て在りし日の父のことを思い出した。父が亡くなってから随分経ったけれど、素晴らしい思い出は消えない。父の日に素敵なシーンを見せてもらった」と、心温まる光景を好意的に見守った。