ツアー未勝利の27歳マイケル・トンプソン（米）が、ナショナルオープンを引っ張っている。

　現地時間14日に開幕した第112回全米オープン（カリフォルニア州、オリンピックC）に、メリーランド州のウッドモントCCで行われた地区予選を勝ち抜いて出場しているトンプソン。2007年に同コースで行われた全米アマチュアゴルフ選手権に出場経験があり、この時はコルト・ノスト（米）に決勝で敗れて2位に終わった。悔しい思い出はあるが、2位に入っただけあってコースに良いイメージもあり、大舞台の初日を7バーディ、3ボギーの4アンダー66でプレー。苦しむ他の選手たちから頭ひとつ抜け出しての単独首位発進を切った。

「ここは大好きなコースのひとつ。来ると良い感じがするんだ」と、コースを味方につけたとコメント。2007年の全米アマでの経験を「アドバンテージだね。（前回ここで全米オープンが開催された）98年に出場した選手も多いと思うけど、コースは本当に変わった。だから今のコースでの経験が必要なんだ。僕は10?11ラウンドはしたよ」というほど万全な状態で臨んでいる。

「今日はパットが良かっただけ。パットは一番好きなクラブで自信がある」というトンプソン。全米オープン出場の経験は、全米アマ2位の資格で出場した2008年大会の1度だけ。この時は29位タイでローアマを獲得したが、2度目の今回は大金星に向かって残り3日間をプレーすることになった。