難コース攻略はショットと忍耐力がカギ 全米オープン
2012年6月14日(木)午前10:52
現地時間14日に開幕する全米オープンの舞台、オリンピックC(カリフォルニア州)は、例年タフなセッティングで知られる同大会の中でも厳しいことで知られている。前回開催の1998年には、あまりの厳しさにあちこちで悲鳴が上がり「フェアとは言えない」という批判まで飛び出したほどだった。グリーンの急斜面に切られたカップをすり抜け、止まらないボール。そんなシーンがあらゆるところで見られたのだ。
「たぶん1年で一番厳しいテスト」と大会3勝のタイガー・ウッズ(米)が口にするコースをセッティングするのは、主催者の全米ゴルフ協会(USGA)。開催コース決定後、何年もかけてコースを大舞台にふさわしく作り上げるが、天候次第では設定以上に厳しくなってしまうことがある。その良い例が98年だったのだ。
あれから14年、98年に傾斜がきつすぎると陰口を叩かれた18番のグリーンを2度改造。距離も伸ばされ、今年は全長7,170ヤード、パー70となった。名物ホールの16番パー5は約50ヤード後ろに新しいティーが作られ、大会史上最長の670ヤードに。今年も長くて難しいセッティングが選手たちを苦しめるのは間違いない。
ショットメーカー有利のコースなのは言うまでもないが、今季は例年以上にコースマネジメントと忍耐力がカギとなる。ディフェンディング・チャンピオンのローリー・マキロイ(北アイルランド)、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、好調タイガーらを中心に激戦となることが予想される。