14歳のグアン・ティンラン（中）がマスターズに続き2試合連続予選突破の快挙を達成した。

　米男子ツアー、チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ（ルイジアナ州、TPCルイジアナ）は現地時間26日、第2ラウンドの競技を終了し、初日85位タイと出遅れたグアンが健闘。大勢のギャラリーを引き連れてのラウンドとなったこの日、14歳とは思えない落ち着きのあるプレーで5バーディ、2ボギーの3アンダー69にスコアをまとめ、カットラインぎりぎりの通算3アンダー57位タイながらしっかりと予選をクリアした。

　2週間前のマスターズでツアー史上最年少予選突破記録を更新しローアマに輝いたグアンは2試合連続決勝ラウンド進出の快挙に「満足です」と納得の様子。ニューオリンズは昨年短期ゴルフ留学した思い出の地でもあり、知り合いや友人らの応援を背に受け「良いゴルフが出来ていると思います。良いバーディもあったし、良いパーセーブもありました。このコースは難しいけれど、応援のお蔭で少しは気持ちをラクにプレーすることが出来ています」と初々しい笑顔を見せた。

　一方、上位争いは2009年の全米オープンチャンピオンのルーカス・グローバー（米）が一歩リード。昨年の9月にヒザの手術を受けた影響で今季はここまで不調が続いたが、好調なパットが甦り初日の「65」に続いてこの日も8バーディ、3ボギーの5アンダー67の好スコアをマーク、通算12アンダーで単独トップに躍り出ている。

　1打差の単独2位にブー・ウィークリー（米）、2打差の単独3位にD.A.ポインツ（米）が続き、アーニー・エルス（南ア）が通算8アンダー単独5位、ジャスティン・ローズ（英）が通算7アンダー6位タイの好位置をキープ。また飛ばし屋ブッバ・ワトソン（米）が8バーディ、1ボギーの7アンダー65と爆発し、初日の106位タイから12位タイへ大きく順位を上げている。

　そのワトソンはグアンについて「初めてのことばかりで、今彼は楽しくてしょうがないだろうね。恐いものなしだ。記録は破られるためにあるから、今後彼よりも若い子がツアーに出る時代になるかもしれないね」とさらなる若年化の可能性を示唆した。

　尚、日本勢は今大会に出場していない。