石川遼が、今季メジャー第2戦の全米オープン（現地時間6月14?17日／カリフォルニア州、オリンピックC）出場権をかろうじて獲得し、5週間の米国遠征に出発した。

　21日に行われた全米オープン日本最終予選にはエントリーせず、世界ランクでの出場にかけていた石川は、米国時間21日発表の最新世界ランキングで60位以内に入らなければ、大会直前に再度60位以内を狙う必要があった。だが、前週までの58位から59位にランクダウンしたものの、かろうじて圏内をキープ。笑顔で日本を旅立ち、クラウン・プラザ招待 at コロニアル（24?27日／テキサス州、コロニアルCC）から参戦する米男子ツアーに全力を尽くす。

　また、先日のHPバイロン・ネルソン選手権で今季2勝目を飾ったジェイソン・ダフナー（米）が、最新世界ランキングで自己最高の14位に浮上した。ダフナーは昨年末には33位だったが、先月のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ優勝で躍進し、前週は21位だったが、さらに7ランクアップしての14位となった。

　最終日に追い上げたものの惜敗して単独2位となったディッキー・プライド（米）は354位から181位へとジャンプアップした。また、やはり最終日途中まで優勝争いに絡む気配を見せながら、上がり2ホール連続ボギーで7位タイに終わったフィル・ミケルソン（米）も前週の10位から9位へと順位を上げている。

　欧州ツアーのボルボ世界マッチプレー選手権で準決勝、決勝といずれもメジャー王者を撃破して優勝をつかんだニコラス・コルサーツ（ベルギー）は、51位から32位にジャンプアップしている。

　1位ローリー・マキロイ（北アイルランド）、2位ルーク・ドナルド（英）、3位リー・ウェストウッド（英）、4位ブッバ・ワトソン（米）、5位マット・クーチャー（米）の上位陣に変動はない。

　他の日本勢は、藤田寛之が77位から76位に浮上。谷口徹は79位で前週と変わっていない。