2勝目王手のP.ユーラインをE.エルスら強豪が追撃
2013年9月29日(日)午前11:11
前日あと少しで『59』の完璧なプレーで3位タイに浮上したピーター・ユーライン(米)が第3ラウンド最終ホールをイーグルで締めくくり、ツアー通算2勝目に王手をかけた。
ゴルフの聖地、スコットランドのセントアンドリュース オールドC(=SA)、カーヌスティ(=C)、キングスバーンズ(=KB)の3コースを舞台にプロアマ形式で行われる欧州ツアー、アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権は現地時間28日、第3ラウンドの競技を終了。この日セントアンドリュース オールドCをプレーしたユーラインは5番から4連続バーディを奪ってトップに立つと、後半ボギーを2つ叩いたものの、18番でティーショットをグリーン手前まで運び、残り47ヤードを直接カップに沈めてイーグルに成功。7アンダー65をマークして通算20アンダーまでスコアを伸ばし、強豪揃いの2位タイグループに2打差をつけて5月以来のツアー通算2勝目に大きく前進した。
「後半ポロポロパットを外してイヤなムードだったので最後のイーグルは嬉しい誤算。セントアンドリュースはゴルフの故郷だから、もちろんそこで勝つことは特別な意味がある。ゴルファーの夢の舞台だから」とユーライン。アクシネット社の御曹司でありながら、デビューイヤーの今年は母国(アメリカ)のツアーではなく欧州ツアーを選び武者修行に励んでいる。様々な経験を糧に戦うユーラインだけに、好調なショットにパットが噛み合えば逃げ切りVの可能性は大きい。
一方、2打差の2位タイにはアーニー・エルス(南ア/SA)、マーティン・カイマー(独/SA)、ヨースト・ルーテン(オランダ/SA)ら強豪が並んでいる。この日8アンダー64をマークしたエルスは「最近はフェデックスカップだとか賞金レースだとか、余計なことを考えてゴルフをしていたような気がする。でも今週、70歳になる父とスコットランドでゴルフをして自分がすべきことがわかって心を入れ替えた。真摯に目の前に一打と向き合う。それが本来あるべき姿。この大会には思い入れがあるので最後までベストを尽くしたい」と逆転Vに意欲を見せた。
その他、前日のトーナメントリーダー、トム・ルイス(英/C)はスコアを1つ落として通算14アンダー19位タイに後退。セントアンドリュースのベストスコアタイの10アンダー62をマークしたポール・ケイシー(英)が通算13アンダー25位タイまで順位を上げたが、ビジェイ・シン(フィジー/SA)、セントアンドリュースで行われた全英オープンの覇者ルイス・ウーストハウゼン(南ア/SA)らは予選落ちに終わっている。
尚、最終日は予選を突破した56位タイまでの選手がメインコースのセントアンドリュース オールドCで激突する。