シニア入りを目前に控えたビジェイ・シン（フィジー）が久々の優勝争いを楽しんでいる。

　現地時間19日に第3ラウンドを終えた米男子ツアーのHPバイロン・ネルソン選手権（テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート）は、6打差に27人がひしめく大混戦となったが、強風の中4アンダー66の好スコアをマークしたビジェイ・シン（フィジー）が首位のジェイソン・ダフナー（米）に2打差（通算6アンダー）の単独5位に浮上した。

　シンといえば40代になってから世界ランク1位の座をタイガー・ウッズ（米）から奪ったり年間王者（フェデックスカップチャンピオン）に輝いたりと一世を風靡したゴルフ界きっての“鉄人”。しかし練習の虫と呼ばれたシンも今年49歳となり、2008年以来勝ち星から遠ざかっている。

「このコンディションで思い通りにボールをコントロールするのはかなり難しい。しかもバミューダ芝は想定外の跳ね方をするから運も味方につけなければならない」とシン。だが「ゴルフの調子はここのところずっと良い。それがスコアにあらわれていないだけ」とのことで、このままの調子を維持出来れば4年ぶりのツアー通算35勝目も夢ではない。

「もちろん（優勝を）狙って行くよ」と言うシンの最終日のプレーから目が離せない。