最後まで諦めず2週連続優勝のチャンスを追いかけたリーキー・ファウラー（米）だったが、勝利の女神は微笑まなかった。

　米男子ツアー“第5のメジャー”、ザ・プレーヤーズ選手権（フロリダ州、TPCソーグラス）は現地時間13日、最終ラウンドの競技を終了。前日『66』の猛攻で単独3位に浮上したファウラーは、前週のウェルズファーゴ選手権に続く2週連続Vのチャンスに序盤から攻めのゴルフでバーディを奪うも、5番パー4で痛恨のダブルボギーを叩いて失速。しかし後半の11番、12番の連続バーディで盛り返し、池に囲まれたアイランドグリーンの名物ホール17番パー3で下りの難しいパットを沈め首位に食らいつく。

　勝敗を分けたのは最終18番。難しいフィニッシングホールでピンそば2メートル弱のバーディチャンスにつけながら、「ファーストパットをプッシュして（押し出して）」カップインならず。そこでバーディを奪っていれば、17番でボギーを叩いたマット・クーチャー（米）に1打差と迫りプレッシャーをかけることが出来たのだが、惜しくもパーフィニッシュで2アンダー70止まり。通算11アンダーにスコアを伸ばしたものの、勝ったクーチャーに2打足りず2位タイに終わりツアー通算2勝目はならなかった。

　それでも本人はサバサバした表情で「最後の数ホールは凄く楽しかった。18番のバーディパットはストロークが悪かった。でもタフなコンディションの中で全体的に楽しめた」と2週連続V争いの緊張感を満喫した様子。実力が人気に追いついた23歳は、これからも“魅せるゴルフ”で世界中のファンを湧かせてくれそうだ。