イアン・ポルター（英）が脱ストレスをきっかけに“準メジャー”で好スタートを切った。

　米男子ツアーが“メジャーに準ずる大会”と位置づけ、本拠地であるTPCソーグラス（フロリダ州）を舞台に開催しているフラッグシップ大会のザ・プレーヤーズ選手権は現地時間10日、第1ラウンドの競技を終了。ポルターは8バーディ、1ボギーの7アンダー65をマークして7バーディ、ノーボギーで回ったマーティン・レアード（スコットランド）と共に首位タイに立った。ポルターはこの日18ホール中14ホールでグリーンをとらえるショットの冴えを見せ、さらに9ホール連続1パットで決めるなど18ホールで26パットに収める好調なパッティングも披露した。

　そのポルターが「自分がこれまでプレーした中でトップ10に入るラウンドだった」と、笑顔を見せた裏には、長い間の悩みから解放された喜びがある。実は過去2年9か月もの間、フロリダ州レイクノナの家のことでトラブルを抱えていたのだ。だが大会4日前の日曜日にようやく家族でそこに引っ越すことができたばかり。「これまで脳のすべてをおかしなことに使ってきた。それを空っぽにして、大好きなゴルフをすることに使えるのは本当にうれしい」と、集中力を高めたポルターは、2010年のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権以来の米ツアー2勝目を狙う。

　その他上位陣は、首位に1打差の単独3位にブレイク・アダムス（米）、さらに1打遅れた4位タイにベン・クレーン（米）とケビン・ナ（米）がつける展開。4アンダー6位タイには日本でもお馴染みのベ・サンムン（韓）に加え、マット・クーチャー（米）、アダム・スコット（豪）、ビル・ハース（米）ら11人が続いている。

　世界ゴルフ殿堂（ワールド・ゴルフ・ホール・オブ・フェイム）入りを果たしたばかりのフィル・ミケルソン（米）は、1アンダー71でリー・ウェストウッド（英）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）らと並ぶ37位タイ。世界ランクNo.1争いを続けるローリー・マキロイ（北アイルランド）とルーク・ドナルド（英）はイーブンパー72で55位タイと出遅れている。

　また、タイガー・ウッズ（米）は2オーバー74の100位タイと2週連続予選落ちのピンチに立たされており、今田竜二も3オーバー75を叩いて114位タイと苦しいスタートとなってしまった。