待望の今季初優勝を飾ったばかりのアン・ソンジュ（韓）が、その勢いのままに3年連続賞金女王に向けて突っ走る。

　国内女子ツアーのフンドーキンレディース（福岡県、福岡カンツリー倶楽部 和白コース）が11日に開幕。先週行われた今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップで激戦を制し、ようやく自信を取り戻したアンを中心にした戦いが繰り広げられる。

　アンは開幕戦でまさかの予選落ちを喫した後、2戦目でプレーオフ負けをするなどして今季は自信を失いかけていた。しかし先週、モーガン・プレセル（米）、朴仁妃（韓）の実力者2人とのプレーオフを制して優勝。「勝ってあんなに泣いたのは初めて」という歓喜は、それまでの道のりが苦しかったからに他ならない。もうこうなれば怖いものはない。史上最速の生涯獲得賞金3億円も突破し、アンは元気いっぱいで次の戦いに挑む。

　アンに立ち向かうのは、ディフェンディング・チャンピオンの佐伯三貴、斉藤愛璃、笠りつ子、若林舞衣子、大江香織、有村智恵、イ・ボミ（韓）ら今季優勝者に加え、女王奪還に燃える横峯さくら、3シーズンぶりの優勝を狙う諸見里しのぶらの面々だ。今年はまだ複数回優勝した選手がいない激戦のシーズンが続いており、今季初の2勝目を目指す女たちの戦いから目が離せない。