大会初日が降雨のため中止になり54ホール短縮競技となった国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは6日、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 西コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）が通算8アンダーで並んだモーガン・プレセル（米）、朴仁妃（韓）とのプレーオフを制して大会連覇を達成した。また、宮里藍は通算3アンダー10位タイ、前週優勝の有村智恵は通算3オーバー43位タイに終っている。

　強風のため各選手がスコアメイクに苦しんだ最終日。首位と3打差の3位タイからスタートしたアンは、前半を2バーディ、1ボギーで回り1つスコアを伸ばしたものの、後半に入って14番、17番でボギーを叩く。それでも首位と1打差で迎えた最終18番にロングパットを沈めてバーディを奪い、イーブンパー72にスコアをまとめて通算8アンダーとした。

　一方で通算11アンダーの単独首位でスタートしたプレセルは、前半こそ1バーディ、1ボギーのイーブンパーで回るも、後半に3つのボギーを叩き3オーバー75。前日のリードを守りきれず通算8アンダーで追いつかれてしまった。また、前日10位タイの朴はプレセルとは対照的に6バーディ、2ボギーの4アンダー68をマークし、通算8アンダーまでスコアを伸ばして首位タイでホールアウトした。

　そして18番で行われた三つ巴のプレーオフ1ホール目。第2打を一番内側につけたアンが見事にバーディパットを沈め今季初優勝。昨年10月のSANKYOレディースオープン以来となるツアー9勝目を飾った。

　日本勢では、この日4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマークした宮里美香が通算5アンダー単独7位で最高位。上原彩子がイーブンパー72でプレーして通算4アンダー8位タイに入った。日米連続優勝を狙った宮里藍は2バーディ、3ボギーの1オーバー73とスコアを落として通算3アンダーで不動裕理、茂木宏美らと並んで10位タイ。笠りつ子は通算イーブンパー29位タイ、横峯さくらは通算1オーバー33位タイだった。

　また、2週連続Vがかかった有村智恵は8ボギー（1バーディ）を叩く大乱調で7オーバー79とスコアを崩して通算3オーバー43位タイに終わった。

　その他上位陣は、通算7アンダー単独4位にフォン・シャンシャン（中）、通算6アンダー5位タイに全美貞、申ジエの韓国勢2人が入った。