国内女子ツアー、サイバーエージェント レディスゴルフトーナメントは29日、千葉県の鶴舞カントリー倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日首位タイでスタートした有村智恵が7バーディ、ノーボギーで回ってコースレコードとなる7アンダー65をマーク。通算15アンダーまでスコアを伸ばし、後続に5打差をつけて今季初優勝を飾った。通算10アンダーの単独2位に横峯さくら、通算9アンダー3位タイに森田理香子と申ジエ（韓）が入った。

　バーディ合戦となった最終日。初日から首位を走る有村は、出だし3ホール連続バーディでスタートダッシュを決める。3アンダーで折り返した後半も11番、13番と順調にバーディを重ねると、上がり2ホールも連続でバーディを奪取。最終18番でウィニングパットを決めた瞬間、何度も大きくガッツポーズをして喜びを爆発させた。

　ツアー通算11勝目を挙げた有村。昨年8月に左手首を痛めてから勝利がなく、今季も回復が遅れた影響で開幕戦から3試合を欠場した。それでも復帰後はスタジオアリス女子オープンで5位タイ、西陣レディスクラシックで8位タイとトップ10入りが2回。そして今大会の優勝で完全復活を果たした形となった。

　また、前日7位タイの横峯は前半に4つのバーディを量産すると、後半も3バーディ、1ボギーで回り6アンダー66。リーダーボードを駆け上がり、通算10アンダーで今季最高位の単独2位でフィニッシュした。

　その他上位陣は、通算8アンダー5位タイに2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）と初日のトーナメントリーダー朴仁妃（韓）。1打差の7位タイに鬼澤信子、リ・エスド（韓）の2人、通算6アンダー9位タイに茂木宏美、若林舞衣子らが入った。服部真夕、諸見里しのぶは通算5アンダー13位タイ、ディフェンディング・チャンピオンの不動裕理、佐伯三貴は通算4アンダー19位タイで3日間の競技を終えた。

　現在賞金ランク首位の笠りつ子はイーブンパー72のラウンドで通算1アンダー29位タイ。上田桃子は2つスコアを落とし、通算1オーバー40位タイだった。