次週開催される米男子ツアー、ウェルズファーゴ選手権（現地時間3日?6日／ノースカロライナ州、クエールハローC）にマスターズでの惨敗以来初めて参戦するタイガー・ウッズ（米）が、メディアとの公式記者会見の代わりにファンからの質問に直接答えることがわかった。

　画期的な試みの概要はこうだ。フェイスブックやツイッターで事前に質問を募集。その中から厳選した質問に対し、タイガーが自らのウェブサイトで答えるというもの。その様子はビデオで公開されるため、ウェブサイトにアクセスすれば誰もがその様子を視聴することが出来るというのだ。

「ここ数か月、ファンと直接交流の場を持ちたいと思っていた」というのはタイガーの代理人マーク・スタインバーグ氏。通常ならタイガーは試合前にメディアの要請で事前インタビュー（公式記者会見）を受けているが、今回はそれはなし。その代わりにファンとのQ＆Aを実施するという。

　マスターズでプロ入りワーストの40位タイに終わったこと、さらには同大会の2日目、自らのミスショットに腹を立てクラブを蹴り飛ばしたことに避難が集中したこともあり、専属コーチのショーン・フォーリー氏が先頃「タイガーに対するペンの暴力は常識を超えている」と発言するなど、ここのところタイガーとマスコミの軋轢が取りざたされているが「公式記者会見を受けないことと、それは全く関係ない」とスタインバーグ氏。あくまでも「以前からの計画を実行に移すだけ」と強調し、今後も必要に応じて記者会見に応じる由を明言している。

　ちなみにウェルズファーゴ選手権でタイガーは2007年に優勝を飾っているが、直近で出場した2010年は予選落ちに終わっている。