メジャー3勝のアーニー・エルス（南ア）が復活に向けて好発進だ。

　米男子ツアー、チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ（ルイジアナ州、TPCルイジアナ）は現地時間26日、第1ラウンドの競技を終了。7アンダー65をマークしたケン・デューク（米）とキャメロン・トリンガル（米）が首位を並走する展開となったが、エルスはスティーブ・ストリッカー（米）、ダニエル・チョプラ（スウェーデン）、クリス・ストラウド（米）と並び首位の2人に1打差の3位タイにつけ、2010年のアーノルド・パーマー招待以来の米ツアー優勝に向けて最高のスタートを切った。

　エルスは風が強い午後のプレーだったにもかかわらず、フロントナインを5アンダー31でプレー。後半は17番でボギーを叩いたものの、最終18番でバーディを奪取し、ラウンドをしっかりと締めた。「タフな1日で自分のプレーに集中しなければならなかった。フロントナインは決してやさしくないけどいいプレーができた。いいスタートだね」と笑った。

　今年はマスターズの出場権が得られず悔しい思いを味わったが、“ビッグイージー”らしく現実を受け入れて淡々とプレーを続けているエルス。だが、手応えは十分とあって自信をもって残り3日間に挑む。

　今季マスターズ王者でディフェンディング・チャンピオンのブッバ・ワトソン（米）は、1アンダー71で回り49位タイといまひとつの初日になってしまった。

　また、世界ランク2位のルーク・ドナルド（英）は、1オーバー73で102位タイ、日本人で唯一出場の今田竜二は5オーバー77で143位タイと大きく出遅れている。