石川V圏内6位タイに浮上! 首位は個性派C.ホフマン
2013年4月21日(日)午後0:24
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ムービングデーに石川遼が鮮やかなチャージを見せ優勝候補に名乗りをあげた。
米男子ツアーのRBCヘリテイジは現地時間20日、サウスカロライナ州のハーバータウンGLを舞台に、前日雷雨のためサスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。第3ラウンドで3連続を含む5バーディ(1ボギー)を奪った石川が4アンダー67の好スコアをマークし、通算6アンダーまでスコアを伸ばすと、第2ラウンド終了時の25位タイから一気にトップ10圏内の6位タイに浮上した。
「前半は我慢のゴルフだった」という石川は2番でバーディを奪った後、なかなかチャンスに恵まれず、6番パー4では短いパーパットを外してボギーを叩いてしまう。だが「ムービングデーなのでとにかくピンを狙ってバーディを獲っていこう」という積極的な思いがスコアに直結。11番からスーパーショットを連発して3連続バーディの猛攻でリーダーボードを駆け上がった。
「10番くらいからアイアンがピンに向かうようになった。ドライバー以外は良い感触で振れている」と手応えを口にした石川。
同ツアー本格参戦1年目の今季はデビュー戦からいきなり3試合連続予選落ちを喫するなど、6試合で予選落ちと苦戦を強いられ下位に低迷していたが、前週のメジャー今季初戦マスターズ最終日にオーガスタナショナルGCでの自己ベスト『68』をマーク。その勢いのまま今大会でも余裕で決勝ラウンド進出を決め、最終日に優勝を狙える位置まで来た。
「明日は伸ばし合いの展開になっても耐えていければ…」と、この日と同様、我慢のゴルフで“サンデーバックナイン”のチャージを誓った。
一方、上位陣はこの日ノーボギーの5アンダー66をマークしたチャーリー・ホフマン(米)が通算11アンダーで単独トップ。石川とは逆に前半スコアを伸ばし、後半はピンチをことごとく1パットで凌ぐ我慢のゴルフでトーナメントをリード。金髪の長髪をなびかせ2010年のドイツ銀行選手権以来のツアー通算3勝目を目指す。
2打差の単独2位にウェブ・シンプソン(米)、3打差の単独3位に前日のトーナメントリーダーのひとりケビン・ストリールマン(米)がつけ、通算7アンダー4位タイにグラエム・マクドウェル(北アイルランド)ら。石川と同じ6位タイにカミロ・ビジェガス(コロンビア)、ビル・ハース(米)、ティム・クラーク(南ア)ら実力者が並んだが、第3ラウンドを4位タイからスタートしたルーク・ドナルド(英)はスコアを伸ばせず通算5アンダー14位タイに後退している。
果たして最終日、石川のアメリカ初Vなるかに注目だ。