2003年の全英オープン覇者ベン・カーティスが6年ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。

　米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープン（テキサス州、TPCサンアントニオ）は現地時間22日、最終ラウンドの競技を終了。後続に3打差の単独トップからスタートしたカーティスは、途中20代のマット・エブリー（米）やルーキーのジョン・ハー（米）に並ばれるピンチを迎えたが、最終18番をバーディで締めくくり通算9アンダーで鮮やかな復活優勝を飾った。

　勝利までの道のりは決して平坦なものではなかった。序盤からエブリーがバーディラッシュをかけてカーティスに並ぶと、後半はハーがバーディ攻勢。一時3人が首位に並びカーティスの優勝は風前の灯火かと思われた。

　勝負を決めたのは17番パー4。2オンを逃しボギー覚悟のピンチに立たされたカーティスだが、そこで値千金のパーセーブに成功。追いすがる2人に1打差で迎えた最終18番パー5、エブリーとハーがバーディを逃す中、カーティスはただひとりバーディ奪取に成功。最終日はイーブンパー72とスコアは伸ばせなかったが6年ぶりの優勝を飾るにはそれで十分だった。

　カーティスは昨シーズン、デビュー以来初めてベスト10入りが1試合もない不本意は成績で、ランキング149位で賞金シードを落とす屈辱を味わった。だが今週はブランクを感じさせないショットのキレで予選ラウンドはノーボギーの完璧な内容。コンディションが難しくなった決勝ラウンドでは足踏みが続いたものの貫禄のツアー通算4勝目をゲットした。

　2打差の2位タイに大会を盛り上げたエブリーとハーが入り、ディフェンディング・チャンピオンのブレンダン・スティール（米）が通算5アンダーでボブ・エステス（米）、ブライアン・ゲイ（米）、チャーリー・ウィー（韓）と並び4位タイに食い込んだ。

　尚、今田竜二は予選落ちに終わっている。

ゴルフネットワークでは今大会の模様を以下のスケジュールで放送。

【放送日】
最終日：4/23（月）午後7：00?10：00