悲願のタイトルがかかる全米オープン（現地時間13?16日／ペンシルベニア州、メリオンGC）を前に自信を深めようとしたフィル・ミケルソン（米）だが、初日のプレーは不発に終わった。

　メジャー前哨戦となる米男子ツアーのフェデックス・セントジュード・クラシックは6日、テネシー州のTPCサウスウインドを舞台に第1ラウンドの競技を行い、4アンダー66でプレーしたデービス・ラブIII（米）、スチュアート・アップルビー（豪）、ネイザン・グリーン（豪）、マーティン・フローレス（米）、グレン・デイ（米）、ハリス・イングリッシュ（米）の6人が首位タイを並走。1打差でデビッド・トムズ（米）ら11人が追走し、首位から3打差以内に56人がひしめく混戦模様となっている。

　だが、ミケルソンは4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーで1オーバー71。首位と5打差の78位タイと出遅れてしまった。「ショートゲームが悪かった」と苦笑するミケルソンは、「ショットはすごくいいんだけどスコアがね。でも、久しぶりの試合だから明日に期待するよ。だってこんなにいいショットが出てるんだから」とラウンド後、自らを鼓舞していた。

　ツアー通算20勝のラブIIIは、同舞台で行われた昨季大会でも3位タイに入るなどここを得意としている。2008年以来5年ぶりの優勝となるだろうか。ディフェンディング・チャンピオンのダスティン・ジョンソン（米）は、出だし6ホールで5アンダーと快調にスタートしたが、その後失速。3アンダー67の7位タイで初日を終えた。

　その他の主な選手では、1アンダー69の27位タイにパドレイ・ハリントン（アイルランド）、イアン・ポルター（英）、アーロン・バデリー（豪）ら。日本勢唯一の出場となる今田竜二は2オーバー72の102位タイと大きく出遅れた。