米男子ツアー通算5勝目を狙うカール・ペターソン（スウェーデン）が、初Vを目指すコルト・ノスト（米）の前に立ちはだかった。

　同ツアーのRBCヘリテイジ（サウスカロライナ州、ハーバータウンGL）は現地時間14日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るノストを最終ホールで鮮やかなバーディを奪ったピーターソンが逆転、単独トップに浮上した。

　この日ノストに2打差の単独2位からスタートしたピーターソンは、出だし直後の2番から面白いようにショットとパットが決まり5連続バーディの猛チャージ。後半2つのボギーを叩いたものの、5アンダー66をマークし通算12アンダーで単独トップに躍り出た。

　対するノストは出だしから出入りの激しいゴルフが続く。1番のボギーを2番パー5でのグリーン外からのチップインイーグルで帳消しにしたが、3番で再びボギー。それでも中盤以降でスコアを2つ伸ばし2アンダー69でホールアウト。ピーターソンに1打差の通算11アンダー単独2位に踏ん張った。

　以下、通算8アンダー単独3位にはムービングデーに5アンダー66の好スコアをマークしたザック・ジョンソン（米）が浮上し、過去2勝と相性の良い大会で復活を目論むブー・ウィークリー（米）が通算7アンダー単独4位。通算6アンダー5位タイにブラント・スネデカー（米）、ケビン・ナ（米）、ロバート・ギャリガス（米）が並ぶ展開となっている。

　今季のピーターソンはフルフィールド開幕戦のソニー・オープン・イン・ハワイで2位タイ、先のシェル・ヒューストン・オープンでも勝ったハンター・メイハン（米）にあと1打の単独2位に食い込むなど絶好調。目指すはズバリ、2010年のRBCカナディアン・オープン以来となる2年振りのツアー通算5勝目だ。

　一方、単独2位に後退したノストも落胆している暇はない。「スウィング改造が成功して良いショットが打てている。ただ問題はプレッシャーの中でどんなプレーが出来るかどうか。明日は自分へのテストだと思ってベストを尽くしたい。明日が楽しみだ」と逆転での初Vに意欲を見せた。

　今大会で8位以内に入らないと世界ランク1位から陥落するルーク・ドナルド（英）は足踏み。3バーディを奪いながら同じ数だけのボギーを叩きイーブンパー71止まり。通算2オーバーで52位タイに低迷している。

　尚、日本勢唯一出場の今田竜二は予選ラウンドで姿を消している。