今季すでにWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権で優勝を飾っているハンター・メイハン（米）が、安定したゴルフで早くもシーズン2勝目を挙げた。

　次週に迫った米男子ツアー今季メジャー初戦マスターズ（現地時間4月5?8日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）の前哨戦、シェル・ヒューストン・オープン（テキサス州、レッドストーンGCトーナメントC）は現地時間1日、最終ラウンドの競技を終了。前日首位に2打差の単独2位につけていたメイハンが、1アンダー71の平凡なスコアながらも通算16アンダーで逆転優勝を飾った。

　前日のトーナメントリーダー、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）が前半2つのダブルボギーを叩いたことで混戦に拍車がかかり、一気に誰が勝ってもおかしくない展開に。ところが後続も今ひとつ決め手に欠き、序盤で2つのバーディを奪ったカール・ペターソン（スウェーデン）がトーナメントを引っ張る形となる。しかしメイハンが9番と10番で連続バーディを奪ってトップに躍り出ると、後半は終始メイハンペース。14番でこの日唯一のボギーを叩くも、1打差の単独トップで迎えた最終18番、池絡みのホールできっちり2オン2パットのパーをセーブし29歳にしてツアー通算5勝目をもぎ取った。

「凄く良い気分だ。来週は特別な試合が控えているけれど気分良く臨める」と居を構えるテキサスでの地元Vを喜んだメイハン。「優勝が1週早過ぎたのでは？」という質問にも「そんなことはない。これで弾みがついた」とメジャー獲りに意欲を見せた。ちなみに、メイハンのコーチは前週に復活Vを達成したタイガー・ウッズ（米）と同じショーン・フォーリー氏。2週連続で弟子を優勝に導いたフォーリー氏のもと、メイハンは次週、大舞台で初のメジャー制覇に挑む。

　その他上位には1打差の単独2位にピーターソン。通算14アンダー単独3位にウーストハウゼンが入り、この日ノーボギーの4アンダー68をマークしたジェフ・オーバートン（米）が通算12アンダーでフィル・ミケルソン（米）、キーガン・ブラッドリー（米）らとともに4位タイに食い込んだ。

　今大会に勝たなければ1994年から続いてたマスターズ連続出場のチャンスが閉ざされるアーニー・エルス（南ア）は、通算10アンダー12位タイに終わりオーガスタ行きの切符を逃している。

　尚、今田竜二は予選で姿を消している。