前日降雨によるコースコンディション不良のため第2ラウンドが中止となり、36ホール短縮競技となった国内女子ツアーのヤマハレディースオープン葛城は1日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日首位と4打差の7位タイからスタートした笠りつ子が6バーディ、2ボギーの4アンダー68をマークし、通算3アンダーでツアー通算2勝目を飾った。単独トップでスタートした服部真夕は2つスコアを落とし、笠と2打差の2位タイに終わっている。

　大会2日目が悪天候によるコースコンディション不良で中止になるなど波乱の展開となった今大会。春風の舞う難コンディションの中、笠が快調なゴルフを披露した。出だしこそボギーでつまずくも前半に2つのバーディを奪って1アンダーで折り返す。後半は出だしの10番でバーディを奪うと、上がり4ホールで3つスコアを伸ばして4打差を逆転し今季初Vを手にした。

　一方、この日後続に3打差をつけ単独首位でスタートした服部だったが、スコアメイクに苦しんだ。ボギースタートの後、スコアカード通りの我慢のゴルフで前半は1オーバー。後半も16番までに2ボギー（1バーディ）を叩いて後退。それでも首位に追いつくチャンスはあったが、上がり2ホールはパープレーにとどまり優勝を逃した。また、服部と並ぶ2位タイには茂木宏美、一ノ瀬優希、葉莉英（中）が入っている。

　その他、通算イーブンパー6位タイにヤング・キム（韓）、全美貞（韓）の2人、通算1オーバー8位タイにキム・ソヒ（韓）とニッキー・キャンベル（豪）が続き、通算2オーバー10位タイには野村敏京、佐伯三貴、上原彩子ら7人が入った。

　また、イーブンパー72で回った横峯さくらは通算5オーバーで2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）、今季1勝のイ・ボミ（韓）らと並び21位タイ、金田久美子は通算7オーバー31位タイ、諸見里しのぶは通算8オーバーで39位タイにとどまっている。ルーキー開幕戦Vの快挙を達成した斉藤愛璃は首位に4打差7位タイの好位置からスタートしたが、この日は12オーバー84の大叩きを演じ、通算13オーバー65位タイに沈み大会を終えた。