国内女子ツアーのヤマハレディースオープン葛城は30日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に開幕し第1ラウンドの競技が終了。3アンダー69をマークした服部真夕が単独トップに立つ中、ルーキー開幕戦Vの快挙を達成した斉藤愛璃が首位に4打差の7位タイと好スタートを切った。

　今季開幕戦で勝利して以降は2戦連続予選落ちの斉藤だったが、この日は粘りのゴルフで上位に食い込んで見せた。アウトスタートの斉藤は2番と7番でボギーを叩き2オーバーで折り返すと、後半12番でこの日初めてのバーディを奪う。16番を再びボギーとし一歩後退したが、最終18番パー5でバーディを奪取して1オーバー73にスコアをまとめ、7位タイで初日の競技を終えている。

　初日首位に立ったのは服部。インからスタートすると11番でボギーを先行させたものの、12番ですぐさまバーディを奪い返す。そして14番から3連続バーディでスコアを3アンダーまで伸ばすと、後半はスコアカード通りの我慢のゴルフで3アンダー69でホールアウト。後続に3打差をつけ、昨年9月のマンシングウェアレディース東海クラシック以来の自身ツアー4勝目を絶好のポジションから狙う。

　一方、左手首故障の影響で長期欠場していた有村智恵は、シーズン初戦となった今大会で苦しい初日となった。4番から3連続ボギーを叩いて前半から躓くと、後半出だしの10番からまたも3連続ボギーを叩き12番までに6つスコアを落とす苦しい展開。その後、13番でこの日唯一のバーディを奪ったものの、16番でダブルボギー、17番をボギーとして8オーバー80と大きく崩れ87位タイでフィニッシュ。予選通過すら危ぶまれる状況となった。

　その他では、イーブンパー72の2位タイに今季1勝のイ・ボミ（韓）、上原彩子、茂木宏美ら5人がつけ、さらに1打差の7位タイには斉藤、諸見里しのぶ、笠りつ子、佐伯三貴ら8人が続いている。また、2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）は4オーバー76で野村敏京、金田久美子らと並ぶ41位タイ、横峯さくらは5オーバー77で49位タイと出遅れた。

　尚、三塚優子は棄権している。